ぼくは、ときどき実家の農業の手伝いをしています。
先日、うちにとっての一大イベントの稲刈りが終わりました。
現代の稲作に欠かせない農業機械
稲刈りに、必須なのが農業機械です。
農業機械がないと、うちの作業メンバー、母、妹、ぼくの3人の力では話になりません。
うちの実家地域では、だいたいの家に稲作に必要な機械があります。
中には、シェアして使っている人たちもいます。
農業機械の技術進歩のありがたみ
今年は、メインの機械が一時故障するトラブルがありましたが、何とか終わらせることができました。
作業が終わったら清掃や注油、破損している場所がないかの確認というメンテナンス作業があります。
その作業をしながら、農業機械の技術進歩のありがたみを改めて実感しました。
うちには、稲刈りに使う機械が4台あります。
まずは、稲を刈る機械、バインダーといいます。
この機械は、
・列状に植えられている稲を2列同時に切る
・決められた大きさに束ねる
・糸で縛って束状にする
ということをやってくれます。
むかしは、カマを使い手で作業していたんです。
どれだけ、この機械で効率化できたか、その功績ははかり知れません。
そして次は、稲の実・籾(もみ)を取る脱穀機。
これは、
・稲についた実を取ってくれる
・まとめて袋に入れられる
という機能があります。
次は、脱穀し終わったワラをバラバラにするカッターがあります。
いま修理に出しているので、写真はありません。
ワラのままだと、かさばるし、田んぼの肥料にするため細かく分ける必要があるんです。
そして、最後の機械は、上記の3台の役割を1台でこなしてくれる、コンバインと呼ばれる機械。
しかも、人間はこの機械に乗りながら操作するので楽ちんです。
今年、この機械が壊れてしまったんです。
ですので、はじめのバインダー、脱穀機、カッターを一つひとつ使っての作業。
時間と労力は、倍以上かかりました。
それをしながら、なんてコンバインって便利なんだと痛感。
コンバインが発明されたのも「この作業をもっと効率化、楽にできないか?」という追究をした人がいたから。
本当にありがたい。
来年は、壊れないようにねと丁寧にメンテナンスしました。
農業機械の技術進歩から気付いた人間の欲求
今回、農業機械をメンテナンスしながら、技術進歩を肌で感じました。
そして、さらに技術進歩の根底にある、人間の欲求に気付いたんです。
それは、「1分1秒をより創造的な時間にしたい」というもの。
当たり前のことなのですが、体をもった人間の命には限りがあります。
だから、その時間をもっと濃いものにしたいと思うのは当然です。
自動化できるものはして、自分はもっと創造的なことをしたい。
AI(人工知能)が発明され、実用化へ動いているのも、その思いが蓄積されたから。
技術進歩の流れには、終わりはこない。
常に新しいものを創造し続ける。
それか人間の欲求なんですね。