ぼくたちは物心ついたときから、何かを学ぶことが習慣になります。
常に人生につきまとう「学び」とは、一体なんなのでしょうか?
考えてみました。
覚えなくても、考えなくても検索すれば良い時代
今の時代に欠かせない道具、それはスマートフォン。
何か解らないことがあれば、すぐに検索でき、その疑問に対する答えが見つかる時代。
インターネット検索は、自分の外部の脳のような存在になっていますよね。
でも、その道具がなければ自分の脳に何も入っていない状態。
それは、かなり深刻な問題です。
学ぶ価値が薄れている
そんな検索時代ですので、学ぶという価値が薄れています。
大むかし、紙がない時代は先生の言葉を超集中して聞き取って、自分の頭に覚えさせていった。
だから、脳に情報がものすごく入っていた状態だったんです。
そこから紙が発明され、文字として残せるようになりました。
その後は、ボイスレコーダーで録音できるように、そしてスマートフォンで検索する時代に。
どんどん、脳を使わなくなっているんですね。
インターネットとPC、スマホがあれば検索できる。
だから、今ここで集中して人の話を聞いたり、理解しようとする習慣、新しいことを学ぼうとする意志が薄れている。
学生のときよりも社会人の方が学ぶことが必要
学生のときは、学ぶこと、勉強することが人生の目的であり、環境も整っています。
ですので、まだ学ぶことができる。
でも、社会人になってしまえば、何かの資格をとろうとしない限り、学ぶことは個人任せになってしまいます。
率先して学ぶひとは学んでいるけれど、やらない人はやらない。
知らないうちに格差ができてしまうんです。
変化スピードが早い時代、次々に新しいことを学ぶことが求められている
現代は、変化のスピードが早い。
次々に新しいことを学ばないと、時代についていけません。
パソコン、スマホを使えることなどITスキルを身につけることは当たり前。
これからは、人工知能(AI)の使い方も学ぶことになりそうです。
本当に学ぶこととはどういうことなのか?
先日、以下の動画を見ました。
■~未来を創る若者たちへ~孫正義、山中伸弥、五神真、羽生善治の4氏による対談(1時間58分32秒)
たくさん学ぶべき箇所がある対談です。
ぼくは、6:53~13:40の部分の孫さんの話がものすごく印象に残りました。
孫さんが、16歳でアメリカに留学していたときの話です。
ある日、サイエンス雑誌を読んでいたとき、ふと未来都市のような写真が目につく。
よく見ると、なんとその写真は、指の上にのっかったマイクロチップ。
それを見た瞬間、涙が溢れてきて止まらなかったそうです。
「人類はついに自分たちの知能を超えるものを生み出してしまった!、これは人類最大の発明になる!」と思い、未来は人間ってなんなんだろう、人間がやるべき仕事とは何なのだろうと問うようになるまでイメージできたそうです。
体にも変化が起こり、両方の手と足がしびれるまでの衝撃を受けたそうです。
このときの感動が孫さんの人生を変えたそう。
一枚の写真を見て、そこまでイメージ、感動できるってものすごいですよね。
その瞬間の感動を得れたのは、それまでの膨大な学びがあったから。
ほんの一瞬の出来事ですが、その一コマに今までのすべての学びが凝縮されたのです。
「学ぶこと」とは、今ここ感動をできるようになるため。
また、感動を人たちに与えれる存在になるため。
もちろん、何を学ぶのかも大事です。
今の時代、これからの時代に役立つこと、周りの人の役に立てること、環境が良くなることがいいですね。
まとめ
「今ここ」の積み重ねが未来になります。
ですので、何歳になっても学びをやめないこと。
常に自分の外から新しいことを取り入れること。
それが人生を豊かにする基本なんですね。