先日、「失敗したくない」、「人生で無駄な経験をしたくない」という若者のコメントを聞きました。
確かに、それは誰しもが願うことであり、ぼくも良く考えたこと。
失敗をゆるしてくれない現代の風潮
現代は、インターネットが普及し、情報が溢れ、相対比較が激しい。
様々なサービスも誕生し、人たちの目も肥えている。
ですので、むかしでは気にならなかったことも、今ではすぐに指摘されたり、クレームになる。
本当に細かなチェックが当たり前に入る。
だから、失敗したくないと思う人が増えるのはうなずけます。
チャレンジ、冒険をせずに手堅く
そのような状態ですので、新しいチャレンジや冒険をしない方がいいという傾向になりますよね。
安全を選択する。
確かにそれだと自分の心も波打たないし、傷つかなくて済みますもんね。
だけど、「成功の反対は失敗ではない、何もしないことだ」というメッセージもあるように、何もしないのは、今の時代、後々リスクにもなっていく。
失敗、成功の概念、イメージがあるからそこに固定される
ぼくはむかし、営業の商談の前に、相手とのやり取りをイメージシュミレーションしていました。
こと細かくこっちからの提案コメント、相手からの反応も予測してイメージするんです。
そうすると心に余裕が生まれますし、自信感をもって商談をすすめることができます。
これはやらないより、やった方がいいのは間違いないです。
ですが、そのイメージに固定されてしまうと、シュミレーション外のことが起こった時に上手く対応できなかったり、失敗に終わったと受け取ってしまい、その後のチャンスを逃がしてしまうことになりかねません。
条件、状況は、刻一刻と変わります。
脳の中の成功の概念やイメージ、失敗の概念やイメージに固定されない状態になっていることが、どんな条件、状況に対応できる状態と言えますね。
認識の次元を上昇させる
固定されない状態、そうなるためには、認識の次元を上昇させる必要があります。
なぜなら、いまここで無意識に見える世界の概念付け、イメージ付けしているのが認識活動だからです。
認識の次元上昇とは、人間概念の外、脳の観点の外、3次元よりも次元の高い認識を持つこと。
そうすることで、失敗、成功、何もしないという自分が独自に規定したイメージから自由になることができます。
いまの時代は、危機でもありチャンスでもある
いまは、本当にチャレンジができにくい時代。
失敗を許さない時代。
それは、危機的なことです。
なぜなら、今までにない、新しいものが生まれることで、新時代がつくられていくからです。
でも、失敗しないためにはどうすれば良いのかを突き詰めることができる時代でもあります。
それは、チャンスでもある。
このことによって、例えば認識を変化させる必要性に気付くことができ、そのための技術も生まれたので素晴らしいことなんです。
まとめ
これからは、いま自分たちが置かれている環境を明確に理解し、危機をチャンスに反転させていく追究、研究が重要です。
それが未来の宝になっていきます。