週末は、母のリンゴ栽培を手伝っています。
先日も書きましたが、この時期は草刈りが大変なんです。
できるだけ楽に作業ができるようにと、うちでは写真のような乗用の草刈機を使っています。
少し前から母に乗って作業してもらっています。
昨日、エンジンがかからないと電話が…。
電話で手順を説明するがかからず。
行ってみることに。
すると、変速クラッチが1段に入っていました。
乗用車もそうですが、ギアが入っているとエンジンがかかりませんよね。
ギアは、パーキングに入れることでエンジンがかかります。
乗用草刈機は、エンジンをかけるために燃料コックを開ける、カッターを上げたりと手順がたくさんあるので分からなかったようです。
これは、人間のやる気エンジンをかけるときも同じだなぁと気づきました。
しっかりとエンジンをかける手順を沿わないとかからない。
かかっても中途半端になってしまう。
人間のやる気エンジンをかけるには、車と一緒でパーキング(ニュートラル)にギアが入っていること。
人間でいうパーキングとは、体で言えば力が抜けていること。
武術の達人の修行は、まずは、体の力を抜くところから教えるそうです。
達人は、動く前は体に力が入っていない。
体の力が抜けている状態から出発すると素早い動きができるそう。
そして、人間の内面のパーキングとは、ゼロ認識状態のこと。
別の表現で言えば、無の状態のことです。
すべては、無いところから有るようになっている。
だから、無の状態からスタートすることが本来のスタートなんですね。
実は、目を開けて目の前の世界が広がる前にも段階があるのです。
それは、物質ができる前、宇宙がはじまる前の段階。
力、エネルギーができる前段階。
境界線が無い、無の世界。
そこからスタートすることで本来のやる気が出るんですね。
やる気がなかなか出ないと思ったときは、エンジンを切っているか、エンジンをかける手前の手順を押さえているか。
そして、無の状態を活用しているかを確認することだと気づきました。