映画「TIME」で気付いた人間の本質的的欲求は因果から自由になること

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時間=命、であることを実感させてくれる映画「TIME」を観ました。

 

■映画『TIME/タイム』予告編(2分26秒)

以下、ネタバレ内容含みます。

 

この映画の世界は、時間が通貨

人々は、時間を得るために働き、時間によってモノやサービスを買う。

形あるもので人々をまとめるということは、必ず多く持つもの持てないものに分かれる格差が生まれる。

 

映画でも時間が足りない階層時間を膨大に持つ階層に分かれている。

主人公は、時間が足りない階層の住人。

彼は、残り18時間しかない。

生きるためには働いて時間を得るしかない。

 

あるとき、お金持ちならぬ、時間持ちと出会う。

その人は、すでに105歳で、時間を116年も持っている。

彼の悩みは、死ねないこと。

「耐え難い日が来る」

「体は元気でも心が消耗する」

と彼は言う。

 

彼の言葉は、時間やお金が有り余っていても、心は満たされないことを示唆している。

人間は、因果、原因と結果という限られた中に生きている。

何百年も生きると、その因果という限られた枠の中にいることに気付くのだろう。

 

ここからは、ぼくの考えですが、

命を絶てば、因果から自由になるのかといえばそうではない。

 

なぜなら、死という概念は因果の中だから。

生があれば死があるという因果。

因果を超えた世界は、生死を超えた世界にある。

 

人間の一番の欲求は、因果から自由になることなのではないかと気付かせてくれた映画です。

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