映画「ローマの休日」と変化の本質

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先日、「ローマの休日」をはじめて観ました。

ローマの休日の会話を使った英語勉強会に参加するためです。

 

映画は、はじめはオードリー・ヘップバーンの美しさに見とれて内容が入ってきませんでしたが、ユーモアや時代背景、地域情報がわかってくると面白くなってきます。

 

以下、ネタバレ情報を含みますので、ご覧になっていない方はご注意ください。

 

ぼくは、アン王女の内面の変化が一番考えさせられました。

アン王女は、はじめは皇室の仕事が面倒だし、嫌でたまらない。

しかし、ジョーとの恋により、自分の役割、アイデンティティーを自覚する。

 

最後の場面で、宿泊先に戻ってきた彼女に対し大臣たちが、「ご自分の責任を自覚なさらなければ」というコメントをする。

その返答が以前の彼女ではなくなっており、変化しているのを物語っています。

「もし私が完全に自分の家族と自分の国に対する義務を自覚していなかったら、今夜ここへ戻ってこなかったでしょう。」

 

「本当のことを言えば永遠に。」

 

人間は、感情の生き物とよく言います。

思考よりも感情の力が勝ってしまうのが普通。

 

しかし、彼女は感情よりも深い世界が変化したのです。

感情に勝てるのは、アイデンティティー(自分自身をどう思うのか?)

アン王女は、明確に自分が何をやるべき存在なのかを自覚したんですね。

 

それは、「ジョーと一緒になる自分」「王位継承者としての自分」か。

この二つが天秤にかけられ、選択と放棄をしたことで明確になった。

 

人間の根底にあるのは、アイデンティティー。

変化の本質は、そこからなんだと実感しました。

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