夏目漱石「草枕」のオーディオ・ブックと芸術家の観点

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最近、オーディオ・ブックにはまっています。

今回は、夏目漱石の「草枕」

文章を頭に浮かべるのが難しいけど、面白いです。

 

主人公は、世の中の人間関係に疲れ、できれば無の境地になりたいと望むが難しく、自分が見る目の前の世界をのように見たり、絵(画)として見たりすることを提案している。

 

それをやってみると、今までの自分の観点にどっぷり漬かった状態から離れることができるので、物事を客観的に観れるようになるとのこと。

 

作品中では、

「ただ、物は見様でどうでもなる。レオナルド・ダ・ヴィンチが弟子に告げた言に、あの鐘の音を聞け、鐘は一つだが、音はどうとも聞かれるとある。一人の男、一人の女も見様次第でいかようとも見立てがつく。」

と表現している。

なるほど、これは現代でも応用できます。

 

それにしても漱石の文章表現は素晴らしいですね。

 

有名な冒頭、

「智ちに働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

これは現代でも通用する表現ですよね。

 

主人公が芸術家なのもありますが、一つの光景をみてもあそこまで文章で表現できるのかと驚きます。

同時に日本語の美しさも感じることができました。

 

草枕について、以下のブログで詳しく解説してくれていて、勉強になりました。

20代のライターさんで北海道の田舎でまちづくりをしたくブログを書いているとのこと。

 

夏目漱石『草枕』の冒頭は続きがかっこいい。芸術は尊い。

 

若いのにすごいなぁ。

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