昨日、青色発光ダイオードの発明でノーベル物理学賞を受賞された天野浩先生の講演会に行ってきました。
良き恩師との出会いが人生を大きく変えたとのこと。
うちの子たちもそんな人に出会ってもらいたいものです。
ぼくは、出会いが自然発生していくのではなく、それなりの準備があって出会うべくして出会うという考えです。
天野氏は、子どもの頃、勉強は、あまりしていなかったけど、本はたくさん読んでいたとのこと。
やはり小さい頃から本を読むことは大切なのですね。
天野氏が読まれてきた中で共通するものがあったことに気付きました。
それは推理もの。
シャーロック・ホームズの本、刑事コロンボの映画。
犯人は誰だろう、どんなプロセスで犯人をつかまえるのだろう?
原因とプロセスを知りたいという探究心が天野氏の中にあったのではないか。
恩師との出会いは、どれも自分の中で探究があったときに起こったようにぼくからは見えました。
天野氏が高校のとき、「何で勉強しなければならないの?」という疑問にぶちあたる。
この疑問は小さいときから持ち続けていた。
そんなとき、担任の先生から
「憂きことのなおこの上につもれかし 限りある身の ちから ためさん」
という熊沢蕃山の詩を教えてもらったそう。
意味は、「つらいことがこの身に降り掛かるなら降り掛かれ。限りある身だけれど、自分の持てる限りの力で、どこまで出来るか試してみようではないか。」
名歌鑑賞・憂きことの なおこの上に 積もれかし 限りある身の 力試さん
この詩に出会い、勉強がんばってみようと思ったとのこと。
その後、勉学に励んでいたとき、今まであるものを学ぶのではなく、「自分自身でものをつくりたい」という探究が生まれた。
そんなとき、恩師の赤崎氏に出会う。
赤崎氏は当時、青色発光ダイオードの研究されていて、それに加わったそう。
人生を大きく変えてくれるような恩師と出会うには、出会う側にそれなりの準備ができていることが重要なんですね。
現代は、インターネットで簡単に回答が探すことができてしまう時代。
しかし、インターネットには答えがない疑問はまだまだたくさんある。
自分の中に生まれた探究心をコツコツと育てていくこと大切ですね。