見た目は大人でも、内面は子供のまま。幼少時代のショッキングな出来事は、大人になっても深く残っている。
子供の判断基準は、未熟です。
それを持って毎日を生きていく中で様々な出来事や事件が起こります。
傷つくこと、傷つけてしまったことと出会い、「もう絶対にしない、やめよう」、「絶対こうすべきだ」と決断する。
その決断が大人になっても自分の考え、感情、言葉、行動を制限してしまっている原因の一つです。
映画「心が叫びたがっているんだ。」から見る解決策への道
■9.19公開映画『心が叫びたがってるんだ。』本予告映像(1分55秒)
この映画の主人公の少女は、幼少時代に自分が発した言葉によって家族が引き裂かれてしまう。
その光景と出会った少女は、「もう話さない」と決断し、他人と話すことはしなくなってしまったのです。
そこから月日が流れ、偶然に話さなけねばならない状況に直面する。
勇気を出し、自分が作った自分の限界と向き合い克服していく。
実際に、この映画のような分かりやすいシチュエーションはなかなかありませんが、
「自分でした決断は、自分でしか解除できない」
ということをこの映画は、教えてくれています。
ぼくも20代後半まで、「他人を信用するな」という自分でした決断に心が縛られていました
ぼくは、5歳のとき、ある病気で2週間入院しました。
退院し、保育園でクラスのみんなの前で戻りましたと報告したとき、「誰だっけあれ?」のようなシラける空気が流れたのです。
ぼくはその時、自分とみんなの間に修復不可能な大きな溝を感じ、ショックを受け「他人を信用するな」という決断をしました。
それ以来、孤独の道を選択するようになったのです。
小学校のとき、多くの人から「もっとたくさんの人と仲良くした方がいいよ」と良く言われていたし、通知表にも先生からそう書かれました。
自分でもそうしたかったのですが、出来なかったんです。
こんな状態では人間関係は上手くいくはずがないですよね。
そんな苦しい状態は、大人になるまで続きました。
心の仕組みを理解して人生が変わった
20代後半、あるきっかけで出会った人から、心の仕組みを教えてもらいました。
その「心の仕組み」を仕組みを自分の過去や癖と照らし合わせていく中で、幼少の頃にした自分の決断や客観的事実が明確なっていったのです。
実際みんなは、そんなことは思っていなかったし、子供時代の2週間は濃度が濃いので、その分みんなとの情報格差は客観的に見て仕方ないことだった。
また、自分自身の観点が退院後「手術痕がある自分は、ダメな存在だ」に変わっていたことにも気付きました。
いくら成功体験やノウハウを学んでも心はスッキリしない。
その「仕組み」を教えてもらうまで、ぼくは様々なビジネス書、自己啓発書を読み実践を繰り返していました。
でも、知識ばかりが頭の中に貯まる一方で、心がスッキリしない…。
当たり前ですよね。
本当の心は無限の可能性に溢れているのに、自分が決断した小さな部屋に心が閉じ込めらたままでは、「自由になりたい!」と叫びたくなる。
まず、すべきなのは、自分で自分の心に制限かけているものを外すことだったんです。
今は、グローバル競争が激しい時代。
次々と新しい情報を取り入れたり、新しいことを学ばなければならない。
ですが、それでは心は置き去りにされている状態。
このような時代だからこそ、自分自身の心を深く理解していくことが重要だと思っています。